受講者の声 M.N.さん (2024年)

Columbia University
Columbia Business School
Full-Time MBA Program
August 2024 Entry


1 MBA留学を志した理由

【真面目な目的】

電力市場の変化に伴い世界的な機会創出を実現できる人財へ変貌したいため。

【背景】

再エネ技術向上や脱炭素の動きにより分散型電源が増加、系統が複雑化、市場規模が拡大、経済価値だけではなく、社会・環境価値への優先順位が業界で高くなってきている状況の中、新たなビジネスの機会創出をするためには一度最前線のビジネスを離れて学びなおす必要性を感じたため。

【その他の目的】

人生において留学を経験せずに終えることに対して漠然とした不安、将来後悔すると感じたため。


2 実際の留学準備(大変だったこと、楽しかったこと)

【大変だったこと】

(1) 仕事と家庭(妻と子供)と留学準備の両立

仕事と家庭においては関係者の理解が一番重要だと考えます。過去の受験生の経験談から留学準備に必要な時間とステップを上司、妻、子供に説明し、進捗状況を共有できるようにしました。内容を理解してもらう方が面倒と感じるかもしれませんが、私は共有することで重要なイベント(テスト日、説明会、アプリケーション提出日、面接日等)に向けた調整が早くなりメリットが大きかったと思います。

(2) ネガティブな感情との接し方

国際経験ほぼなし、そこそこ高齢(35歳)、低GPA、英語を使わない環境、ずっと地方勤務という結構珍しいバックグラウンドに対して、社費で受からなければいけないプレッシャーに対して感情をコントロールすることが難しかったです。田山さんの支援、根拠のない自信、受験プロセスを楽しむことで乗り越えられましたが、ストレスやネガティブな感情をコントロールするのは非常に大変でした。

【楽しかったこと】

(1) 自分の達成した点や強み、弱みを棚卸できた点

時間をかけて自分の人生を振り返る機会はなく、その時々で全力で取り組んだ内容を振り返ることで私自身の行動のクセや何が成長を促進してくれたかがクリアになりました。長く同じ業界や会社にいると何が珍しい経験かを理解できていなかったのですが、第三者の田山さんにコーチングしていただくことで自分の経験の棚卸するのが楽しかったです。

(2) 30を過ぎて英語や数学の学び直しをできた点

受験勉強は苦しいプロセスではありますが、見たことにない英単語、読んだことのない文章、昔学んだ数学を学び直す等、子供ができた後に使うことのなかった時間を過ごせるのは新鮮で、贅沢な時間を使っているように感じました。

(3) 世界中の学校について学べる点

各学校の特徴、内容、雰囲気を学ぶことは受験を行っていなければ実施することはなく、その地域の土地柄や入学後のイメージを想像するのは楽しかったです。


3 志望校合格に役立ったと思われる、MBA留学カウンセリングに関する具体的なエピソード(出願戦略、エッセイ内容構築など)

(1) 受験全般

私のように英語で完全に意思疎通をするのは難しい方にはまずは日本語でカウンセラーを探されるのをお勧めします。母国語で納得するまで準備した後に英語化する事で、より深みと競争力のあるエッセイが準備できると思いますし、自分自身の強みや経験を振り返ることができると考えます。

田山さんは日本人のカウンセラーの中でもコーチングのスキルが高く、受講者側に気づきを与える質問の仕方に長けていると感じます。手取り足取り全てお任せするタイプではないですが、最終的には手を動かし、考えるのは受験生自身なので結果的には早く自分自身で消化をして、準備を早く進めることができました。またコーチングの領域でないアプリケーションの事務的な作業で不明な点等は質問を送り、対応方法について教えていただき、不安なく準備を進めることができました。

(2) Essay前半

社会人経験の全般の棚卸とその説明を行うことで、様々な角度での経験の整理を実施し、後々のInterviewでも役に立ちました。第三者から見たら理解できない点や気になる点等もこのタイミングで精査することができたと感じます。テスト勉強と、次回のカウンセリングまでの宿題が並行し、大変な時期ではありましたが、次の日程を決めておくことでEssay類のペース配分を作ることができました。この期間が田山さんも私の書類を確認しながら方針を一緒に考えていただき、大変な時期だったと思いますがお尻を叩くように次に推進してくださいました。

(3) Essay後半

CBSのEssayに合わせて前半棚卸した経験を当てはめて行き、戦略を練っていきました。ある程度形になり、ネイティブのカウンセラーにも意見をもらった方が良いと思っていた時に田山さんから「ここまで来たら一度ネイティブカウンセラーにも見てもらいブラッシュアップしてもらうのも良いと思う」とコメントいただき、ネイティブカウンセラー+田山さんの両輪で満足なエッセイを仕上げることができました。賛否両論あると思いますが、個人的には受験者の合格の目標に向けて正しいアドバイスをいただき満足でした。

(4) Interview

棚卸した経験とEssayの記載の内容から想定質問と回答を作成し、見ていただきました。Interviewが語学の壁として不安要素なのは私も田山さんも共通認識だったので、とにかくInterview練習の質よりも量に集中し、英会話の先生やInterview用にネイティブのカウンセラーに毎日(日によっては1日2回)予定いただき、数をこなしました。結局は何を言いたいか(何を強みとしたいか)のため、Interview自身の練習は田山さんとは実施しませんでしたが、その基礎はカウンセリングの内容につながっていると感じます。


4 これからのMBA留学への期待

(1) 学校への期待

CBSの同級生、ネットワーク、幅が広いSustainabilityの分野で第一人者の教授、様々な学校でのイベント、NYCのロケーション、全てが楽しみであり、2年間が短すぎるのを今から心配しています。

(2) 海外生活への期待

家族として地方以外での生活をしたことがなく、真逆の大都会の生活は家族も楽しみにしており、受験中の負担を恩返ししていきたいと思います。借金してでもやりたいことはやりつくそうと思います。


5 これからMBA留学を志す方へのメッセージ

MBA受験は大変だ。とよく聞く言葉ではありますが、本当に大変でした。孤独な道のりに感じることもありましたが、振り返ると会社の関係者、家族、田山さんのようなカウンセラー等様々な方に支えられながら実現することができました。入学がゴールではないので、偉そうなことは言えませんが、受験のプロセスにおいても学びは多く、自分自身も人間的に成長できたと感じます。挑戦できることが非常に恵まれている環境なのを忘れずに、健康にも気をつけて頑張ってください!