MBA留学準備ガイダンス(第10回)
インタビュー
1:インタビューとは?
インタビューとは、面接官が、MBAプログラムの入学審査において合格者を決定するために、出願者との話し言葉による双方向のコミュニケーションを通して、志望動機、英語力、対人スキル、相性、熱意などを確認する機会になります。
2:インタビューへの参加方法
インタビューへの参加方法は、招待制のMBAプログラムの場合と申告制のMBAプログラムの場合で異なります。
2-1:招待制
招待制とは、MBAプログラムの入学審査委員会が、審査プロセスを通して、インタビューに招待する出願者を決定する制度です。
出願者は、インタビューの招待が届いた場合に限り、インタビューに参加することができます。
2-2:申告制
申告制とは、出願者が、インタビューについての希望をMBAプログラムの入学審査委員会に申告する制度です。
出願者は、MBA留学準備の状況に応じて、インタビューについての希望を選択することができます。
3:インタビューの形式
インタビューの形式には、オンキャンパスインタビュー、オフキャンパスインタビュー、オンラインインタビューなどがあります。
3-1:オンキャンパスインタビュー
オンキャンパスインタビューは、ビジネススクールのキャンパスで行われるインタビューです。
3-2:オフキャンパスインタビュー
オフキャンパスインタビューは、世界の大都市など、キャンパスとは異なる場所で行われるインタビューです。
3-3:オンラインインタビュー
オンラインインタビューは、場所にかかわらず、インターネット回線を接続して行われるインタビューになります。
4:インタビューの規模
インタビューの規模は、個別インタビューの場合とグループインタビューの場合で異なります。
4-1:個別インタビュー
個別インタビューとは、面接官が、1名の出願者を対象として行うインタビューです。
4-2:グループインタビュー
グループインタビューとは、面接官が、複数の出願者から構成されるグループを対象として行うインタビューです。
5:インタビューの種類
インタビューの種類には、ゼネラルインタビュー、ブラインドインタビュー、ケースインタビューなどがあります。
5-1:ゼネラルインタビュー
ゼネラルインタビューとは、面接官が、出願者の出願書類一式を確認した上で行うインタビューです。
5-2:ブラインドインタビュー
ブラインドインタビューとは、面接官が、出願者の出願書類一式を確認することなく、レジュメだけを確認した上で行うインタビューです。
5-3:ケースインタビュー
ケースインタビューとは、面接官が、出願者にケーススタディの資料を配布した上で行うインタビューです。
6:インタビューの面接官
インタビューの面接官は、入学審査委員、卒業生、在校生などが担当します。
6-1:入学審査委員
入学審査委員は、ビジネススクールの職員です。
6-2:卒業生
卒業生は、MBAプログラムを卒業した社会人です。
6-3:在校生
在校生は、MBAプログラムを履修している学生です。
7:インタビューの質問
インタビューの質問は、自己紹介、キャリアゴール、志望理由、貢献、リーダーシップ、国際経験、個性、課外活動、時事問題、留学準備状況、自由表現など、多岐に渡ります。
7-1:自己紹介
自己紹介をしてもらえますか?
レジュメに沿ってバックグラウンドを説明してもらえますか?
現在はどのような仕事をしているのですか?
7-2:キャリアゴール
短期のキャリアゴールは何ですか?
長期のキャリアゴールは何ですか?
7-3:志望理由
なぜMBAプログラムを志望しているのですか?
なぜ今MBAプログラムを志望しているのですか?
なぜこのMBAプログラムを志望しているのですか?
このMBAプログラムで履修したい授業は何ですか?
7-4:貢献
このMBAプログラムにどのように貢献できますか?
7-5:リーダーシップ
リーダーシップを発揮した経験について教えてもらえますか?
これまでに成し遂げた最高の実績について教えてもらえますか?
困難な課題に直面した時に解決した方法について教えてもらえますか?
7-6:国際経験
海外での仕事の経験を通して学んだことを教えてもらえますか?
ダイバーシティ豊かな環境での出来事について教えてもらえますか?
7-7:個性
長所は何ですか?
短所は何ですか?
7-8:課外活動
どのようなコミュニティ活動に参加していますか?
趣味は何ですか?
7-9:時事問題
最近のニュースで印象的なことは何ですか?
業界の課題は何ですか?
会社の課題は何ですか?
7-10:留学準備状況
他のMBAプログラムにも出願していますか?
7-11:自由表現
何か質問はありますか?
何か補足したいことはありますか?
何かアピールしたいことはありますか?
8:インタビューの準備
インタビューの準備は、スクリプト作成、反復練習、模擬面接の順番に進めることをお勧めします。
8-1:スクリプト作成
スクリプト作成は、想定問答について、考えをまとめるトレーニングになります。
キーワードやキーメッセージを明確にすることをお勧めします。
8-2:反復練習
反復練習は、想定問答の内容に基づいて、話し言葉で表現するトレーニングになります。
話し言葉の内容など、言語コミュニケーションに関連する事柄とともに、スピード、トーン、イントネーション、ジェスチャー、アイコンタクトなど、非言語コミュニケーションに関連する事柄についても確認することをお勧めします。
8-3:模擬面接
模擬面接は、実際のインタビューを想定したトレーニングになります。
様々なスタイルのインタビューに慣れることをお勧めします。
9:インタビューの成功要因
インタビューの成功要因は、英語、内容、マインドセットの観点を考慮しながら、総合的な準備を行うことです。
9-1:英語
英語については、インタビューに特化した準備を本格的に開始する前から、オンライン英会話など、英語の話し言葉のトレーニングを継続的に行うことをお勧めします。
9-2:内容
内容については、レジュメやエッセイ課題の範囲を超えて、包括的な準備を行うことをお勧めします。
9-3:マインドセット
マインドセットについては、素晴らしい成果を上げた経験を通して習得した知恵を活用しながら、インタビューをチャンスと捉えて、前向きな気持ちで準備を進めることをお勧めします。
10:インタビュー開始前のポイント
インタビュー開始前に、身だしなみや開始時間について留意することをお勧めします。
10-1:身だしなみ
身だしなみについては、髪型を整えたり、靴を磨いたりすることにより、清潔感のある姿でインタビューに臨むことが望ましいと思います。
10-2:開始時間
開始時間については、場所が分かりにくい場合があるので、時間の余裕をもって、インタビューの会場を訪問することが望ましいと思います。
11:インタビュー参加中のポイント
インタビュー参加中に、流暢さ、沈黙、回答時間について留意することをお勧めします。
11-1:流暢さ
流暢さについては、自然な対話を心掛けて、想定内の質問への回答と想定外の質問への回答が異なる話し方になることを回避することが望ましいと思います。
11-2:沈黙
沈黙については、考えをまとめることは必要であると理解して、黙っている間を恐れて慌てることを回避することが望ましいと思います。
11-3:回答時間
回答時間については、双方向のコミュニケーションを意識して、長く話し過ぎることを回避することが望ましいと思います。
12:インタビュー終了後のポイント
インタビュー終了後に、サンキューレターについて留意することをお勧めします。
12-1:サンキューレター
サンキューレターについては、インタビュー終了後、できるだけ早い時期に、感謝の気持ちを伝えるために、面接官に送付することが望ましいと思います。
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