MBA留学準備ガイダンス(第4回)
学習分野
1:重点分野
重点分野とは、ビジネススクールが充実したリソースを備えている分野を意味します。
重点分野には、専門分野、産業分野、地域分野があります。
1-1:重点分野の発見方法
研究施設、専攻分野、履修科目を確認することにより、重点分野を発見することができます。
1-1-1:研究施設
ビジネススクールは、重点分野の研究施設を設置しているという印象があります。
Center、Institute、Laboratoryなど、研究施設の名称はビジネススクールにより異なりますが、研究分野に関連する様々なリソースを揃えています。
1-1-2:専攻分野
ビジネススクールは、MBAプログラムの重点分野を、専攻分野として設定しているという印象があります。
Concentration、Major、Specializationなど、専攻分野の枠組みはビジネススクールにより異なりますが、専攻分野について、レクチャーで理論を学んだり、プロジェクトで実践したりする機会を提供しています。
1-1-3:履修科目
ビジネススクールは、選択科目において、重点分野について、専門性の高い履修科目、ユニークな履修科目、上級レベルの履修科目などの様々な履修科目を開講しているという印象があります。
ビジネススクールによっては、必修科目においても、重点分野についての履修科目を設定していることがあります。
2:専門分野
専門分野には、①ゼネラルマネジメント、②アントレプレナーシップ、③ファミリービジネス、④パブリックマネジメント、⑤戦略、⑥会計、⑦ファイナンス、⑧マーケティング、⑨オペレーション、⑩IT、⑪テクノロジー、⑫人事などがあります。
2-1:ゼネラルマネジメント
ゼネラルマネジメントに定評のあるMBAプログラムは、ファイナンス、マーケティング、オペレーションなど、ハードスキルの専門分野と、リーダーシップ、コミュニケーション、ネゴシエーションなど、ソフトスキルの専門分野をバランス良く揃えているという印象があります。
ビジネススクールによっては、専攻分野を設定することなく、ゼネラルマネジメントのMBAプログラムを提供しています。
ケーススタディの割合が高いケース重視のビジネススクール、および、ケーススタディ、プロジェクト、レクチャーのバランスが良いバランス重視のビジネススクールがあります。
2-2:アントレプレナーシップ
アントレプレナーシップには、リーンスタートアップ、ベンチャーファイナンス、コーポレートアントレプレナーシップなどの分野があります。
2-3:ファミリービジネス
ファミリービジネスには、ファミリービジネスのマネジメント、ファミリービジネスの戦略、ファミリービジネスの承継などの分野があります。
2-4:パブリックマネジメント
パブリックマネジメントには、非営利組織のマネジメント、ソーシャルビジネス、フィランソロフィーなどの分野があります
2-5:戦略
戦略には、企業戦略、ブルーオーシャン戦略、非市場戦略などの分野があります。
2-6:会計
会計には、財務会計、管理会計、税務会計などの分野があります。
2-7:ファイナンス
ファイナンスには、コーポレートファイナンス、キャピタルマーケット、フィンテックなどの分野があります。
2-8:マーケティング
マーケティングには、マーケティング調査、統合マーケティング、デジタルマーケティングなどの分野があります。
2-9:オペレーション
オペレーションには、オペレーションマネジメント、サプライチェーンマネジメント、シックスシグマなどの分野があります。
2-10:IT
ITには、ビジネスインテリジェンス、情報セキュリティ、Eコマースなどの分野があります。
2-11:テクノロジー
テクノロジーには、テクノロジーマネジメント、イノベーション戦略、テクノロジーの商用化などの分野があります。
2-12:人事
人事には、人材マネジメント、人材育成システム、労使関係などの分野があります。
3:産業分野
産業分野には、①ヘルスケア、②不動産、③エネルギー、④高級ブランド、⑤ホスピタリティ、⑥エンターテインメントなどがあります。
3-1:ヘルスケア
ヘルスケアには、製薬会社の戦略、医療機関のマネジメント、グローバル医療のイノベーションなどの分野があります。
3-2:不動産
不動産には、不動産投資戦略、不動産ファイナンス、不動産開発などの分野があります。
3-3:エネルギー
エネルギーには、エネルギー会社の戦略、エネルギーファイナンス、クリーンテクノロジーの商用化などの分野があります。
3-4:高級ブランド
高級ブランドには、高級ブランドビジネスのマネジメント、高級ブランドビジネスの戦略、高級ブランドビジネスのマーケティングなどの分野があります。
3-5:ホスピタリティ
ホスピタリティには、ホスピタリティビジネスの戦略、ホスピタリティビジネスのブランドマネジメント、ホスピタリティビジネスのアセットマネジメントなどの分野があります。
3-6:エンターテインメント
エンターテインメントには、エンターテインメントビジネスの戦略、エンターテインメントビジネスのマーケティング、エンターテインメントビジネスの会計などの分野があります。
4:地域分野
地域分野には、①グローバルビジネス、②新興国ビジネス、③アジアビジネスなどがあります。
4-1:グローバルビジネス
グローバルビジネスには、グローバル戦略、グローバルマーケティング、グローバルサプライチェーンマネジメントなどの分野があります。
4-2:新興国ビジネス
新興国ビジネスには、新興市場戦略、新興市場プロジェクトファイナンス、BOPビジネス(Base of Pyramidビジネス)などの分野があります。
4-3:アジアビジネス
アジアビジネスには、中国ビジネス、インドビジネス、アジアマーケティングなどの分野があります。
0コメント