受講者の声 S.H.さん (2021年)
University of Oxford
Saïd Business School
MBA Programme
Class of 2021-22
1 MBA留学を志した理由
・重工メーカーの超ドメスティックな事業部で新規に海外事業を興す極端な状況で仕事をする中、良いことも悪いことも色々あり、個人レベルでも会社レベルでも国際的に勝負するためにはもっと挑戦的な環境で経験を積むことが必要と感じるようになりました。
・大学生の時から漠然と海外(長期)留学に行きたいと思っていましたが、一般的な日本の教育で育ち、大学卒業まで挑戦的な選択を極力避けてきました。しかし、会社に入って強制的にそのような機会に置かれ仕事をすることで、もっと自分にはできることがあるのではと思うようになりました。そして、今自分が世界の人々と比較してどこまでやれるのかを試したくなると同時に、人々が何を考えていているのか、自分の考えや視野がどう変わるか確かめたくなりました。
・ビジネス分野における優秀な人々が世界中から集まるであろうMBAは、上記のニーズを満たす選択肢の一つと考え、最終的に挑戦することを決めました。
2 実際の留学準備(大変だったこと、楽しかったこと)
【大変だったこと】
・だらだらと準備はしていましたが、受験を本当に決意したのが2020年の7月であり、スコアなし、かつ、学校リサーチゼロの状態でスタートしたため、スケジュールが厳しかったです。
・Prepでは700点前後で安定していたGMAT™が、本番1、2回目のスコアが610、640となり、精神状態を保つのに苦労しました。
・私費、地方在住、予備校なし、身近に海外MBA経験者・受験者が一人もいない状況の受験であり、情報が少なく、何をどのように、どこまで準備すべきか判断をすることが難しかったです。例えば、インタビューについて、自分では説得的に喋れていると思っても、受験生の知り合いがいなかったため、他の日本人受験生と相対して自分がどのレベルにいるのか、あとどれくらい練習すべきか判断するのが難しく、中々自分に自信を持てませんでした。
【楽しかったこと】
・2018年に受けたTOEFL®スコアの有効期限が切れており、2020年10月末に再受験しました。GMAT™の勉強と被りほとんど準備できていない状態でしたが、2年前と比較してリーディング速度、リスニングでの聞き取りやすさが格段に上がっていました。2年間仕事で交渉などを地道にこなした成果が出たと感じ、嬉しかったです(総合スコアは1点しか上がりませんでしたが・・・)。
・月並みですが3回目のGMAT™で720が出たときは嬉しかったです。
・田山さんとエッセイを作成する中、漠然と思っていたことをかっちりと言語化でき、自分が納得できるエッセイを書けたことは嬉しかったです。
・インタビューで、自分が抱えているような仕事上の悩みや対処方法について経験談を聞いたり議論することができ、楽しかったです。
3 志望校合格に役立ったと思われる、MBA留学カウンセリングに関する具体的なエピソード(出願戦略、エッセイ内容構築など)
・田山さんとは普通に会話をするような地に足がついた感じでエッセイ作成を進めることができたのが良かったです。個人的に無理にモチベーションを上げようとするスタイル、不必要に厳しいことを言うスパルタ方式どちらも苦手なため、誠実にアドバイスを頂けたのはとても良かったです。
・エッセイの質問に関し、「なぜ」、「どうやって」、「具体的に」の部分を論理的にアドバイス頂き、単なる表現や構成の変更にとどまらず、内容を昇華させられたと思います。最初私は他の受験生との差別化のために、レジュメ・エッセイでは成果の部分をアピールすることが重要と思っていました。しかし、そうではなく、自分がどういう人間であるか(=人格・個性)を伝えることが必要とアドバイス頂き、表面的な部分に留まらない自分の価値観と繋がったエッセイが書けたと思います。田山さんは直接文案の修正はあまりされませんでしたが、私自身が内容を深く検討することとなり、インタビューまで含めて納得感のある内容にできたと思います。スケジュールが厳しい中でしんどい部分もありましたが、今振り返ると急がば回れだったと思います。
・ネイティブチェックのためのネイティブカウンセラ起用など普通は話しづらいことも率直にアドバイス頂き、助かりました。
・Why MBAなど各スクールの質問に関して、質問毎の微妙な違いを踏まえてエッセイを書くことをアドバイスされ、質問の意図を推測し正確に答えることができたと思います。
・短期間の詰め込み準備だったこともあり、カウンセリングセッションは毎回1時間オーバーでしたが、フレキシブルにお付き合い頂き大変助かりました。また、メールに対しては迅速に対応頂けたり(遅くとも24時間以内)、年末年始も休みなくご対応頂けたことも大変助かりました。(元旦からありがとうございました。)
・MBA受験生にはあまりいないバックグランド、スコア無しの状況でコンタクトしましたが、「スコアが出てから」などの注文は無く、快くカウンセリングを引き受けて頂けました。
4 これからのMBA留学への期待
・今まではほとんどアメリカ企業のアメリカ人とばかりビジネスをしてきたので、世界各国の同級生とビジネスに限らず色々な話ができることを期待しています。
・エッセイのキャリアゴールにはいろいろ書きましたが、将来の方針を左右するような、大きな気づきがあることを期待しています。
5 これからMBA留学を志す方へのメッセージ
・個人的な話で恐縮ですが、私はもともとビジネスには全く興味がなく、就職しないと生活できない、メーカーは金融・証券程は厳しくないのではないか、興味がないなりに選ぶとしたらこの業界かな、など消極的な考えで今の会社に入りました。また、ゼミの教授からは「社会で通用しない」、友達からは「社会に出たら上司に逆らって1年ぐらいで会社辞めそう」などと言われ、海外MBAを目指すことは全く考えていませんでした。(そもそもMBAの存在を知りませんでした。)
・受験体験記などで見るMBA受験生は輝かしい経歴を持つ方が多く、受験中は上記のような自分のバックグランドもあり気が引ける状態にもなりましたが、最終的に自分の望む結果を得られました。MBA受験はバックグランド、スコア、エッセイ、インタビューなど様々な要素により決まり、個人的には正直運も絡む所があると思いますのであまり無責任なことは言えませんが、この文章が私と同じようなuntraditionalなバックグランドを持つ受験生の方の背中を少し押すきっかけとなればうれしいです。
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