受講者の声 R.S.さん (2017年)

MIT Sloan School of Management
MBA Program
Class of 2019


私は通信会社で海外の通信事業者への技術コンサルティングを実施しております。アジアの発展途上国へ行く機会が多くあり、先方の役員との会議だけでなく、スラム街の品質調査など幅広いグローバル経験をしてきました。その中で、貧困層が大部分を占める発展途上国の現状を現場で目にし、何か力になりたいと思いました。元々は大学と大学院でIoT関連の研究をしてきましたので、IoTビジネスを立ち上げて、低コストで食糧を生産できる仕組みが作れればと考えていました。しかしモノ作りは技術だけでなく、ビジネスの知識・経験がなければ、難しいと感じました。そこでちょうど社内でMBA留学派遣の募集があり、短期間で統括的にビジネスが学べる良い機会だと思い、上司の薦めもあって応募し、留学を志すことになりました。

留学の準備は1月から始めました。私が留学で最も大変だったのは、やはりGMAT®のスコアメイクでした。私は小さい頃に少し米国に住んでいたこともあり、TOEFL®は3月末には目標を達成しました。しかし、GMAT®は苦労しました。仕事柄海外出張が多くあり、その期間は全く勉強ができなかったので、出張のない期間に毎日2時間の睡眠だけで朝まで勉強していました。元々読解力がない私にとって、GMAT®の複雑な文章を読み解く能力を身に着けるのは容易ではありませんでした。またGMAT®は短期決戦と言われるように、長く努力すれば比例して点数が伸びるというわけではなく、結局出願後の3月まで丸一年GMAT®のスコアメイクをしました。ただ最後まで諦めずに粘った結果、最後のGMAT®でそれなりの点数が出て、無事合格できました。

カウンセラはMITに合格した会社の先輩2人がFECを利用していたことを知り、田山さんにお世話になることになりました。エッセイに関しては、他の人には負けない、自信の持てるものが書けたと思います。それはやはり、日本語で深い議論をたくさんできたことが一番の理由だと思っております。アメリカ人のカウンセラは抽象的なコメントが多く、自分で考える負担が大きいですが、田山さんの場合は具体的なコメントや案まで出してくれて、答えが出るまで一緒に考えてくれました。多くの人が悩むネタ不足についても、田山さんはいろんな質問を投げかけてくれて、ネタを引き出してくれました。これにより、自分の気づかなかった強みがたくさん見つかり、自信にもなりました。またエッセイに限らず、どんな質問もメールで気軽にでき、早い回答を頂けるのも助かりました。1st roundで1校合格し、2ndで積極的にTOP校を狙いに行けたのも田山さんの助言によるものでした。

MITではアントレプレナーシップやイノベーションを主に学び、新技術を用いたサービスの立ち上げについて理論だけでなく、実践的に学びたいと思っております。在学中にクラスメイトと会社の立ち上げることもしたいと考えています。またグローバル環境でのリーダーシップやコミュニケーションスキルも磨きたいです。

これからMBA留学を目指す方へ、私が合格できたのは、人一倍努力し、素早く決断し、最後まで諦めずにやり遂げたからだと思っております。そんなに特別なことを言っていませんが、一年以上も仕事や家庭と両立しながら、それが出来ている人はなかなかいないと思います。私がそれをできたのは多くの人に支えてもらえたからです。妻には理解してもらい、別々に暮らし、会社の上司や同僚には仕事の負担を減らしてもらい、田山さんにも多くの時間を割いて最後まで協力してもらいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんも決して一人で抱え込まず、周りの人の理解と協力を得られるようにしましょう。それも重要なリーダーシップです。そしてMBA留学への切符を手にいれられるように頑張ってください。心から応援しています。